クロスミントン♪Remaking  お悩みの技術を科学的に対策しようとするブログ


屋外でもバドミントンをやりたいというドイツ人プレーヤーの情熱が生んだ「クロスミントン」。
バドミントン技術指導者が、バドミントン、硬式テニス、武道、投球術など多様なスポーツ技術をベースに、クロスミントン独自テクニックを分析し、お悩みの技術を科学的に対策しようとする技術ブログです。

こんにちは。樋口です。

どのスポーツにおいても構えというものは、非常に大切です。スキを作らず、効率的に動き攻守が行えるようにする、全ての動作の根本ともいえるものです。

今回はクロスミントンの基本姿勢(構え)である「パワーポジション」について考えてみます。

最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。


【1】構え方

 



【2】各動作の意義

①股関節を前屈

クロスミントンは基本的に相手からの距離が近い(エースショットになる時間が短い)前方向をカバーすることが最優先になります。

そこで前傾姿勢をとり、前方向の打球に動きやすくします。前傾姿勢は主に2つある股関節を使って、上半身を前に傾斜させます。

②両膝は軽く曲げる程度

両膝を大きく曲げると、姿勢は低くなりますが、重心(骨盤内)も大きく下がってしまうため、動きにくくなってしまいます。

くわえて、太もも上側(大腿四頭筋)に大きな負担がかかったり、下半身の膝が前に出る分、その反動で上半身(特に頭部)が後ろに傾いてしまうリスクが懸念されます。

③両膝上5cmの部分に全体重を載せる

これらに体重を載せる意識を持つと、前傾姿勢のまま、身体が沈みすぎずまた、お尻が落ちずにバランスがとれます。

④肩から先の腕は身体の前

両腕が身体の前にあると、前方向のシャトルに迅速に対応できることと、前傾姿勢を維持しやすくなります。 

⑤両肘の角度は約120度

肘が伸びてしまうと、ラケット面や重心が下がりすぎてしまうため、スイングしにくかったり、動きにくくなります。

⑥軽くアゴを引く

こうして上目遣いにすることによって、相手のラケット面や打球などを、目線と同じくらいの高さで見ることができるため、対応がしやすくなります。

⑦右足半歩前

左右方向はシャトル到達時間が比較的速く(スマッシュ、攻撃的ドライブなど)かつ、横方向にスムーズに動けるよう身体はできていないため、脚を横に大きく開き、重心(お尻)を振り子のように左右に移動できるようにします。

加えて、前後方向の動きもあるため、右足をやや前にして、前後方向に重心(お尻)移動をできるようにします。

⑧両足つま先はやや外に開く

踏み込み時に、前足つま先を横方向にも前方向にも向けやすいよう中間の右斜め前や左斜め前につま先を向けます。

また股関節もやや開いていた方が、重心(お尻)の左右移動がしやすくなります。

お試しください。

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。

次回は、「高速サービスをリターンしたい!どうすればよい?(姿勢編)」です。

※指導で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上でお読み、お試しくださればありがたいです。

こんにちは。樋口です。
ロビング(高めのレシーブ返球)やクリア(高めの上打ち)を打ったとき、相手から意表をついたカウンターショット(ドライブやスマッシュなど)やロビングなどをサイドや後ろなどに打たれて、対応できなかった経験はありませんか?
今回は、打球後の目線の置き方という視点から、この現象を考えてみます。
最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。

(ステージ1)
【原因】打球後のスピーダー(自打球)を注視しているため



空中を飛行しているスピーダーは周囲に比較対象物が少ない分、見てもスピーダーが床や地面のどの辺を飛行しているかという位置情報を把握できません。
つまりは打球後のスピーダーを目で追っても、相手の位置は把握できないため、相手が打球して始めて、相手の位置(ポジション)、何を打ったか(球種)、どこに打ってきたか(コース)などがわかることになります。
高速で飛行してくるスピーダーですので、対応が間に合わないという現象が発生するリスクが上がってしまいます。
《クリアなど高い返球や、サイドに動かされたときの返球は、特に自分が打ったスピーダー(自打球)を目で追わない(注視しない)よう注意する》
クリアなど高く打った球を目で追って(注視)してしまうと、上を見ているので下にいる相手が見えない分、相手のポジション(立ち位置)もわかりません。
また、サイドに振られた球も自打球を追っていると、相手が視野の端に来るため、相手の立ち位置などが見えづらくなりがちです。

(ステージ2)
【対策】打球、その後は速やかに、相手の足元を見て位置情報を、その後、相手のラケット面を見て返球情報を把握する(3点注視:打球時は自ラケット面注視)


また低くて速い球の場合は、自分のラケット面←→相手のラケット面の2点の繰り返し(2点注視)になります)
相手の位置情報や自打球の飛んでいる方向は、弾道が高い場合、相手の両脚を見ることでわかります。(相手は、こちらの打った打球方向に両脚を使って動くため)
スイング終了直後から両脚の状態を注視することで、相手の位置だけでなく、移動中なのか、どこに移動しようとしているのか、打球準備に入っているのかなど、未来の予見情報も把握できます。
次に、相手のラケット面を注視することで、何を打とうとしているのか(球種)、どのコースに、どんな速さの球を打とうとしているのか等を予測するための情報が、いち早く(打球前に)入手できます。
現在、未来と位置情報や時間軸の情報(予見情報)がいち早く多量に入手できる分、それらに対する準備を、より迅速かつ正確に実行することができるため、奇襲攻撃を受けるリスクの減少が期待できます。
また、低くて高速なラリーの場合には、相手の脚を見ている時間的余裕がないため、相手のラケット面を見ることによって、相手の位置と繰り出してくる打球などの予測をおこないます。
お試しください。


【参考】
※下記添付の動画はクロスミントン世界トッププレーヤーで、バドミントンも日本ランキングサーキットにミックスで出場されたアスリート・西村昭彦氏の動画映像です。
アスリートの目線の動き(自打球を追っていない)をご参考にどうぞです。
(前半の映像は日本ランキングサーキットに同じく出場された奥様の目線映像です)

今回も最後まで、お読みいただきありがとうございました。
次回は「基本姿勢(構え:パワーポジション)を見直す」です。

※練習等で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。
他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上で、お読み、お試しくださればありがたいです。

↑このページのトップヘ