こんにちは。樋口です。

バドミントンプレーヤーで最も悩ましいことは、ほぼ毎球打つ、上打ちに癖が出てしまっていることです。

況してや低い弾道が多いクロスミントンプレーヤーにとって、上打ちは慣れづらいものではないでしょうか。

今回はそんな上打ちフォームの構築方法について、バドミントンの構築方法を参考にまとめてみました。

最後までお付き合いのほど、宜しくお願い致します。


(ステージ1)
【実際のフォーム構築】

このフォームはいわゆる「投球術」と言われる技術で、野球のピッチング、テニスのサービス、バレーボールのアタック、ハンドボールのシュートそして、バドミントンの上打ちなど、上から投げる動作に共通する技術です。
(競技毎にその特性上、枝葉部分の技術は異なりますが、基幹部分の技術は共通です。)

その中で最もポイントとなるのは、腕の動作です。

腕は基本、前に押し出す動作よりも、それ自体を左に「捻る」という使い方が重要になります(内側回転(回内)、内側旋回(内旋)動作)。

ですので、上記、腕の内側捻り(回内動作)から構築し、全身の動作(7〜8動作)を順番に作っていきます。
 


【実際の動作構築(動画編)】

①上半身の構築(腕周りの動作)




②全身の構築(横映像)




③全身の構築(縦映像)





(ステージ2)
【ラリー中の動作順】構えてから動き出すよう強く意識する(構えたまま動けるように練習する)

ラリー中に空振りしたり、フォームが崩れる主因は、スピーダーが来るまで2〜3秒しかない中で、動き出してからラケットを構えようとするために、構えを作る時間が不足してしまうことです。

 限られた時間で優先すべきは、ラケットを構えること(テイクバックフォーム構築)になります。構えができてさえいれば、スピーダーをきちんと打てる可能性が大きく向上します。

ピザの宅配に例えれば、ピザを完成させてから、急いでデリバリーすることに意味があります(生焼けを急いでデリバリーしても意味がない)。

上打ちも構えてから、動きだす(=構えたまま動く)ことが非常に重要です。

(構え(テイクバックフォーム)をデリバリーすることにフットワークの意味があるからです。)

両腕を挙げ、斜め上を見ながら前後左右に動く(構えたまま動く)という動作は、普段の生活では行なっていませんので、自宅等にて上記フォームでウロウロするようにすると、効率的に上達できます。


(ステージ3)
【上打ちが難しい原因】上打ちは、7〜8くらいのスイング動作が連結して、1つのスイングフォームを構成している複雑な構造であるため

上打ちは上記ステージ1の通り、7〜8ほどのスイング動作が料理のレシピのように順番に連結しており、各動作やその順番などを精密にこなさなくては、結果がでません。ですので、非常に難しい動作になっています。
 

【パワー供給の中心となる動作】
胴体(体幹)の左旋回(メイン)と右腕の縦旋回(サブ)

メインエンジンとなるのは、胴体の左旋回です。胴体には背筋群や、大臀筋、腹筋群など強力で大きな筋肉が集まっていますので、それらをメインに稼動(左旋回)させた方が大きな力を出すことができます。

右腕はラケットを持っている見た目上、メインで力を出すように見えますが、筋肉もさほど大きなものがないため、胴体に比べると明らかにパワーの出力量は劣ります。 

ですので、腕に頼ってラケットを強く振り回したりすると、打球速度は上がらず、腕と肩が接続している肩関節や指の筋肉の接続部が集中する肘関節などを痛めてしまうリスクが上がります。

(胴体(体幹)と右腕の使用割合は、7:3くらいです。)
 


(ステージ4)
【エネルギー効率の良いフォームとは】
エネルギーの発生源や増幅源を把握した、ムダの少ない胴体の旋回中心のフォームを構築する



打球のエネルギーの発生源は、主に床(床反力)で、腰(骨盤)付近は上下半身の大きな筋肉群が接続している分、エネルギーの増幅の役割を果たします。


人間が床に立っているのは、重力があるためですが、じつは床からも重力と同じ量の反力が床と垂直に働いています(床反力)。もし、反力がなかったら、人間は床にズブズブとめり込んでしまいます。めり込まないのは、重力と反力が釣り合っているからなのです。

体重を片足にかけて床を踏み込んだり、跳んで着地すると、この床からの反力が2〜3倍に増えます(なのでジャンプができます)。このエネルギーを上半身経由でラケットまで伝えて、打力のエネルギー源にします。

その途中で腰(骨盤)付近の大きな筋肉を稼動して、エネルギーの補給(増幅)も行います。

こうして、床→下半身→上半身→腕→ラケットと伝える運動用エネルギーの運搬を「運動連鎖」と呼びます。

この運動連鎖をスムーズにするフォームを構築できれば、スピーダーは肩などに負担なく簡単に飛びます。

お試しください。
 

※練習で、実際に有益な効果があがったことを確認の上で、報告しておりますが、技術の答えは、一つではないと考えております。他の指導法を否定する意図はございません。その点ご理解の上で、お読み、お試しくださればありがたいです。